危険なのは転載機能だけじゃない
Yahoo!ブログでは転載機能をOFFにする「転載機能ストライキ(使わない・使わせないという運営ポリシー)」をしていましたが、危険なのは転載機能だけではありません。
疑似SNSだと言われるYahoo!ブログには、お気に入り登録した人だけが読める「ファン限定公開」という閲覧制限機能があります。*1
このファン限定機能がYahoo!ブログの「ウリ」でもあるけれど、mixi でいうところのマイミクのような感覚に錯覚させる「落とし穴」とも言えるかもしれません。
危険その1
【FDの考え】 水域は・・・どこにあるのか?
色々な転載にからむやりとりを見ていて・・・自分が「むむむっ、記事を書こう!」という水域・・・。
「転載可になんかするんじゃなかった・・・。知らなかった・・・(涙)」
・・・が、判断基準かなと感じました。
FDさんが記事を書く判断基準と言われているように「転載されたら困る」からとファン限定公開にした場合。
わたしがYahoo!ブログを始めて間もない頃の経験ですが、Yahoo!ブログ内検索をしていたらわたしのファン限定記事と同じタイトルを発見し、クリックするとそこには見覚えのあるわたしの写真の記事が・・・。転載された記事は全体公開の書庫で誰でも閲覧できる状態でした。
ファンサービスのために始めたファン限定記事が、お気に入り登録しなくても読めるならファン限定公開する意味がないし、まさか転載されるなんて・・・とビックリしました。
「知らなかった・・・」とはいえ、転載機能をOFFにしていなかったわたしにも過失はあるので、そのことをお詫びして相手に記事の削除をお願いしたところ快く承諾してくださいました。(その後はすべて転載不可にしました)
このようにいくらファン限定記事でも、「転載可」になっている場合、相手に悪意があるなしにかかわらず誰もが閲覧できる場所に公開されることがあります。
これがもし自分だけでなくオフ会などで誰かと一緒に撮った写真だったとしたら、肖像権の侵害行為になっていたかもしれません。
ファン限定記事を黙って転載されたことを当時わたしのブログをお気に入り登録していた例の方もご存じのはずですが、その後その方は転載不可になっているにもかかわらず、ファン限定公開記事のわたしの写真を数枚持っていって勝手につなぎ合わせて無断でWeb上に公開してくださいました。*2
気が付いて慌てて削除していただきましたが、ファン同士の安心感からか本人の承諾なしに第3者に情報が漏れる危険性をこの時感じました。
危険その2
閲覧制限と言っても、Yahoo!ブログにユーザー登録してお気に入りに登録ボタンをクリックさえすれば誰でも読めるので、ファン管理画面を管理者が確認するまでは誰に読まれているかわかりません。ファン限定記事を読むためだけにYahoo!ブログを開設する人も多数います。
危険その3
記事はお気に入り登録した人(ファン)にしか読めませんが、最新のコメントの「すべて表示」を開くとファン以外でもYahoo!ブログユーザーでなくとも、誰でもコメントを読むことができます。ファン限定記事マークのついた記事タイトルとコメントのやりとりから第3者に内容が推測されます。(内緒機能を使えば管理者以外には見えませんが)
内緒機能を使用したゲストブックのレスもコメント一覧から丸見えですし、そのことを理解しているユーザーであれば問題はないと思いますが、「ファン限定公開だから」「内緒だから」と安心してコメント欄で個人情報や秘密をバラしたり、他人を誹謗中傷すると名誉毀損で訴えられることもあります。
危険その4
画像を非公開記事にアップして画像アドレスを他人のゲストブックに貼っている人もいますが、ファン限定記事も同様に、Yahoo!ブログ内であれば画像アドレスにリンクすれば外部から参照出来ます。
これはmixiでも問題になりましたよね。
このようにブログで記事を書く場合はもちろん、閉じられたSNSの世界でも100%安心ということはないと思っておいたほうがいいでしょうね。
リンク先のわたりとりさんもYahoo!ブログのファン限定機能は「mixiの「マイミク」に似た機能」と書かれていましたが、似て非なるものだと思います。
わたしはお気に入り登録はリンク集(ブックマーク)やRSS登録と同じような意味合いで捉えています。「ファン」っていう名前がアレなんだろうな、きっと・・・。